酒種酵母の「ブール」と「プチブール」、「プルアパートブレッド」で楽しむ【レッスンレポ】2025.12
今月のレッスンは、酒種酵母の
「ブール」と「プチブール」でした。
今月のパン
まんまるボール型のセミハードパン「ブール」を焼き、
仕上げはプルアパートブレッドに。
同じ生地で焼くアレンジとして、
小さな「プチブール」もご紹介しました。
レッスン直前まで試作を重ね、
「これなら安心してお伝えできる」と思えるところまで詰めてからのスタートです。
「ブール」と「プチブール」
今回のブールは、
カンパーニュよりも取り組みやすく、食感はやさしめ。
それでいて、噛むほどにバゲットのような香ばしさがあります。
スライスすると、
クラスト多めの端っこの2枚から先になくなる・・・
我が家ではそんなパンでした。
小さく焼いた「プチブール」は、
一般的なふわふわタイプよりも少しハード寄り。
軽食や食事に合わせたい方におすすめです。
同じ生地でも、サイズを変えるだけで
楽しみ方が広がるのも、今月のパンのいいところです。
今月のパンの見守り役はバンビ。全クラスで大活躍でした。
プルアパートブレッドで楽しむ
プルアパートブレッドは、
6年前に一度、自家製酵母クラスでご紹介したことがあります。
当時はカンパーニュを焼いたあと、メニューにはなかったのですが
プルアパートブレッドにしてお召し上がりいただきました。
そのころはすでに流行の終盤でしたが、
今回あらためてブールで作ってみて、
「やっぱり、このパンには合うな」と感じ、メニューに復活させました。
2回目の登場なので、
以前と同じ方が多いかなと思っていたのですが、
確認してみると、なんとおひとり様のみ。
しかもその方に「前にもやりました」とお伝えすると
「そうでしたか~?」とうろ覚えのご様子で(笑)
それはそれで、ちょうどよかったかなと思います。
名前の通り「プル(引く)」「アパート(離す)」した瞬間です。
ここは皆さんに撮っていただきたいなと、私のしわしわ手タレで伸びるチーズをデモしました。
カットしたブールの隙間に、ガーリックオイルを塗り、
チーズとベーコンを挟み、オーブンで二度焼きしたらできあがりです。
ちぎる瞬間のビジュアルも含めて、
“食べるところまで楽しむレッスン”になったかなと思います。
ランチテーブル
焼き上がりを撮ったあとはプルアパートブレッドをを囲んで、ランチタイム。
パンを中心に、自然と会話も弾みます。
今月のサイドメニューは、
じっくり甘みを引き出した「長ねぎのポタージュ」。
プルアパートブレッドがしかり味わい系なので
スープは喉ごしの良いポタージュにしました。
コンソメベースのポタージュに、和の長ネギを合わせるつなぎ役は「味噌」。
ほんの少し加えただけで全体がすっとまとまります。
レッスンの中で感じたこと
レッスン中、長く通ってくださっている生徒さんから
「最近は、パンを“楽しむ”内容が増えてきましたよね」
そんな言葉をいただきました。
以前はレシピ数を多くお渡しする形でしたが、
ここ数年は、ひとつのパンをテーマに、
”どうアレンジするか・どう食卓で楽しむか” を考える時間が増えています。
すべてをメニューにすることはできませんが、口頭でアイデアをいろいろお話しすると、
生徒さんからもヒントが出てきます。
それをご自宅でちゃんと実践されているのも頼もしいところ。
年齢層的にも、私同様に主婦歴の長い方が多いので、
皆さん、それぞれの暮らしの中での工夫や発想が豊かです。
生徒さん側の引き出しが広がっていくのを見るのも、
今のレッスンの楽しさのひとつだと感じています。
まとめ
ブールもプチブールも
日常の食事に寄り添う酒種酵母パンとして、
それぞれのご家庭のパンになっていったら嬉しいなと思います。
「作りやすいし、飽きがこなさそうだし、おいしい!」
という声もいただき、手応えを感じたレッスンになりました。
無事に終えられて、ほっとひと息。
今月も、ありがとうございました。
3か月コースの最終月、
今期のコースをご受講くださった皆さま、ありがとうございました。
そして、今年のレッスンもこれで最後。
一年間、本当にありがとうございました。


































