パン・シュープリーズ|酒種酵母の角食パンで楽しむ、サンドイッチの“驚きパン”【レッスンレポ】2025.9
7~9月クールの最終月、9月のパン教室は、
サンドイッチをメインにした「パン・シュープリーズ」を作りました。
サンドイッチが詰まった、驚きのパン
フランス語で「シュープリーズ」は“驚き”という意味。
パンのフタを開けたら、中から小さなサンドイッチがぎっしり──
そんなサプライズを楽しむ、パーティーにもぴったりのパンです。
角食パンをくりぬいて
まずは、酒種酵母の角食パンを焼いて、このパンを器にします。
パンをくり抜いて中にサンドイッチを詰めるという、ちょっとワクワクする工程です。
レッスンでは、あらかじめ私が前日夜に焼いておいたパンで、各自調理して仕上げます。
焼きたてのパンではとてもカットやスライスができないため、
しっとり落ち着かせて扱いやすくしておくのです。
もちろん当日は、焼きたての角食パンもお持ち帰り。
「忘れないうちに」と、おうちで再現された方も多かったですね!
成功のカギは”くり抜き”
このレッスンの一番の山場は、なんといっても中をくり抜く工程。
「中身くり抜くけるかな?」という不安と、
「どうやって戻すの?」という疑問を抱えて、ドキドキで来られる皆さんも多かったですが、作業が進むうちにすっきり解決していきます♪
まずはこんなふうにくりぬきます。
つづいてパンを薄くスライスして、サンドイッチ用に仕立てます。
ナイフは、直前によく研いで切れ味のいい状態にしておきます。
食パンをあらかじめ冷やしておくと、驚くほど切りやすくなります。
教室では電動ナイフを使った回もありましたが、
手作業でもきれいにスライスできましたね。
そして、6枚スライスしたパンを3種類のサンドイッチにします。
可能なら、7枚にスライスして、1枚は抜いて残り6枚でサンドすると具もとうまく収まりますね。
サンドイッチを詰め終えた瞬間の達成感といったら!
どの回もみなさんの笑顔があふれるレッスン風景でした。
彩り楽しいサンドイッチ
具材は「卵サラダ・きゅうり・ハム(ボロニアソーセージ)」の3種類。
あまり具を厚くできないですが、それぞれの味のバランスが良く
色どりも味もとても華やかに仕上がりました。
3色のサンドイッチが並んだ光景は、本当にかわいらしくて、
完成した瞬間は「わあ~!」と湧きました。
パンをくりぬく作業から盛り付けまで、みなさん本当に丁寧に仕上げてくださいました。
ランチタイムと一口デザート
テーブルをセットして、少し落ち着いた装いで。
スープは「ひよこ豆と押し麦のコンソメスープ」
麦ご飯に入れるスティック状の使いやすい押し麦で。
和風に傾く素材ですが、コンソメ味でパンにもよく合います。
そして食後のおまけは、パンの耳を使ったひと口デザート。
レッスンをするにあたって、サンドイッチを食べ終えた後のミミをどう活用するか、ここが一番の頭の使いどころでした。
「レッスン時間内に・6枚もある耳で・さくっと作れる・甘い締めのひと品」という縛りの中で思いついたのがこちら。
「チョコバナナサンド」
ホットサンドメーカーのパニーニプレートで焼きました。
この「耳サンド」が毎回生徒さんから「パリパリサクサクで美味しい!」大好評で。
そうなんですよね、このパンの耳はリベイクするととても美味しくなるのです。
ある生徒さんに至っては「耳が食べたくてパン焼きます」というほど。
残り物と言うにはもったいないくらいです。
(翌月まで、このミミの話題が出ていました!)
今期の締めくくりに
こうして、7~9月の夏クールも無事に終了しました。
9月も何やかんやと暑かったですね。
以前は「酒種酵母は夏に弱いから」と、8月の酒種酵母はお休みした時期もありましたが、
今では夏でも安定して焼けるコツをお伝えできるようになり、
むしろ今年は夏のレッスンを楽しみに来てくださる方も多かったです。
暑い中、本当にたくさんのご参加をありがとうございました。
9月のラストレッスンを「パン・シュープリーズ」で締めくくれたこと、とてもうれしく思います。
描き切れなかった、ホットサンドの追加提案と、型違いの食パンで作ったシュープリーズの記録も、
後日、別記事にてご紹介しますね。