白と黒のコントラストを楽しむ、シックな酒種酵母の竹炭パン3種
今日は、ふんわりとしたミルクパン生地に竹炭を合わせてつくる「白黒パン」3種類をご紹介します。
竹炭を混ぜるだけで、いつもの生地がぐっとシックに。
焼き上がりの表情もそれぞれ違い、成形の楽しさがそのまま断面にあらわれるのも魅力です。
昨年は、モノトーンのお菓子が流行りましたよね。
パンに落とし込みたいなと思っていてそれきりだったのでちょうど良い機会です。
生地は“やさしい甘さの「ミルクパン」
ベースに使っているのは、酒種酵母の「ミルクパン」生地。
生徒さんにはすっかりおなじみで、「一番焼いています」とよく耳にするパンでもあります。
竹炭パウダーを加えても風味はそのまま。
酒種酵母ならではの香ばさと、やさしい味わいに仕上がります。
こちらが、白黒生地の様子。
黒猫が隠れてる?と思わず撮ってしまった一枚(笑)
白と黒の生地を並べた瞬間からうれしくなる…そんなワクワク感のあるパンの成形工程です。
バイカラーロール
クロワッサンでよく見かける「バイカラー」のパン。
以前、バターロールバージョンで「バイカラーロール」レッスンをしましたね!
先日の「Pinterest入門&お茶会」で、お茶菓子のひとつとしてお出ししました。
白黒生地を重ねてからカットするので、くるっと巻くだけで白と黒のラインがすっきりと出ます。
円形から放射状にカットするだけなので、どなたでも挑戦しやすい成形です。
巻き初めにはチョコ忍ばせていて、実はこのパン「チョコロール」なのです。
くるくるうずまきの断面がかわくて、お子さんのおやつや手土産にもぴったり♪
黒い表面の、ほんの少しのツヤ感は、卵ではなく牛乳で。
テカテカにならないこれくらいの匙加減が好きで、上塗りは牛乳にすることがよくあります。何も塗らないよりは見栄えも良いですしね。
モノクロツイスト
つづいて、流れるような模様が印象的なモノクロツイスト。
焼き上がりのラインも個性的で、カットするたびに表情が変わります。
断面はちょっとアートな雰囲気の模様になりました。
成形は、2色の生地をくるくる丸めて2等分してねじるだけ。
レッスンでも「チョコレートバブカ」など、ツイストのパンをよく取り上げてきましたが、このモノクロツイストは、竹炭ならではのコントラストが際立って楽しいですね。
ゼブラブレッド
今回一番焼きたかったパンがこの「ゼブラブレッド」。
細かな生地の層が「しまうま」のような模様です。
気が早いですが、来年の干支「午(うま)」にちなんで焼いてみました。
断面を見る瞬間まで待ち遠しくて、ドキドキしながらカットしました。
2つの生地を、折り重ねては伸ばして白黒のレイヤーをつくる工程。
縞の幅や流れ方が少しずつ違うのも、また良いなと思っています。
竹炭は味がないので、これだけ個性的な表情を見せるパンなのに、味はミルクパンそのもの。朝の食卓でも目を引くひと品になりました。
シックな3種のパンづくり
同じミルクパン生地でも、重ね方や伸ばし方、そして成形が変わるだけで、
こんなにも違う表情の「モノクロパン」が楽しめます。
白黒のコントラストがほどよくきいて、秋冬のパンづくりにぴったりなのでは。
気分に合わせて、今日はどのモノクロにしよう。
そんな楽しみ方ができる3種類になりました。
特に、「干支パン」のゼブラブレッドはまた時期が来たら焼きたいですね!


























