全粒粉生地で楽しむ“宿題パン” 。酒種酵母の「ベーグル」と「ピザ」
6月のレッスンでご紹介した「全粒粉ピタパン」
レッスン後半では、生徒さんの“お持ち帰り用生地”を、こねあがっていく様子を随時確認しながら作っています。
この生地は各自で持ち帰り、“宿題パン”としてご自宅で焼いてただいています。
私もときどき一緒に仕込んで、自分用の”宿題パン”を焼くことがあります。
今回は、こんなパンたちになりました。
全粒粉ベーグル
ベーグルにしてみようと思ったのは、生徒さんの一言。
「分割量がベーグルと同じですね」
と。
私こういうのに弱いです。
決して「ベーグル作ってみたい」とか「作ってほしい」とかでなく、何気ない一言に。
そして私が焼いたのがこちらです。
教室でお昼ごろこねた生地は、夕方まで発酵させて冷蔵庫で一晩保管。
翌朝、朝食後に出してきて復温し、分割・成形にすすみました。
ホイロ長めにとって、ふかふかの食感にしてみました。
全粒粉の香ばしさもしっかり感じます。
そのまま食べても、もちろんおいしいですが、やはりベーグルはサンドしたくなります。
チーズやお肉類、たっぷり野菜をはさむと、ぐっとごちそう感が出てきますよね♪
レタス、ダブルトマト、黒豚のミニステーキにチーズを合わせて、ボリューム満点のサンドに。
お昼前に焼き上がり、ちょうどランチ用になったのでした。
こちらは朝食用になった、甘いサンド。
マスカルポーネチーズが理想なのですが、なかったのでクリームチーズです。
結果オーライ、固さ的にはベーグルにちょうどよかったです。
つづいて、作ったのは、
全粒粉ピザ
同じ生地で試してみたかったのが「ピザ」
これも生徒さんとの会話から。
ピタパンを平らに丸く成形している際に、
「ピザ生地を伸ばしているように伸ばしてね」と、自分で言いながら自分で作りたくなったのです。
これも、ベーグル・ピタと同じ生地量を薄く伸ばしてパリっと香ばしいピザにしました。
こちら↓の具は
ジェノベーゼソースに、じゃがいもスライスとベーコン乗せ
こちら↓は、
トマトソースに、トマトと万願寺とうがらし、そして黄パプリカ。
ご近所のお友達からいただいたとれたて野菜をのせました。
どちらもチーズで具が隠れてしまいましたね。
プロセスフォトで具を確認してみてください。
どちらも、ソースと野菜がぴったりの味にまとまりました。
全粒粉ならではの香ばしい風味が加わって、夏の一皿にぴったりでした。
ひとり一枚分、シェアしながら食べると、量もちょうど良く楽しいランチタイムになりました。
同じ生地でもここまで違う
ピタ、ベーグル、ピザ。
どれも同じ生地から生まれているのに、
成形や焼き方を変えるだけで、まったく違う顔を見せてくれるのが、パンの楽しいところです。
レッスンでお渡ししている「宿題生地」も、
こんなふうに自由に楽しんでいただけたら嬉しいです。
そんなことも思いながら、夏の日のキッチンで焼いたパンたちでした♪